《黄色い葉》2024年、紙本彩色(岩絵具、水干、墨、胡粉、土佐麻紙、パネル)、910×727mm
<展示期間>
2024年8月6日(火)〜9月8日(日)
開場時間:11:00−19:00(最終入場18:45)
休場日:月曜日 夏季休業: 8/13~15
オープン初日8/6(火)16時よりアーティストが在廊予定です。
作品解説を直接聞ける機会となりますのでぜひお越しくだい。
<展示概要>
個展「都市の森」では、日本画家の椎野倫奈が、東京の街路樹をモチーフに描いた新作の風景作品を展示します。
雪に代わり暖かな春の雨が降りそそぎ、寒さに固くなっていた大地がうるおう情景、夏の始まりの新緑が生い茂る風景や日差しの強さーー。椎野は自身の作品を「素気ない」と表現しながら、日々の暮らしのなかで感じる小さな自然やその変化のなかで得た小さな幸せを絵のなかに埋め込んでいくことで、独自の視点で表情豊かな「都市の森」を描き出しています 。
<推薦者コメント>
東京は世界の大都市の中でも多くの緑が点在する街だという。
整然と続く街路樹。ビルの一角の植栽。寺社の桜並木。横町の鉢植え。
都会の生活の片隅にある見慣れた緑の一瞬の光景が、
鋭敏で優しいまなざしにより永遠の時間を孕んだ「森」へと変貌する。
椎野の視線は、ささやかなドラマの気配をそっと何気なく画面に定着させる。
東京藝術大学 美術学部 絵画科日本画専攻 教授 齋藤典彦
<プロフィール>
椎野倫奈(しいの りな)
2016年 東京藝術大学 美術学部 絵画科 日本画専攻 卒業
2018年 東京藝術大学 大学院美術研究科 修士課程 絵画専攻 日本画研究分野 修了
2021年 東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 美術専攻 日本画研究領域 修了
主な展示
2013年
第21回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選作品展(表参道GYRE)
2016年
三國G SPACELESS(WooSuk Gallery, Seoul National University)
2018年
MITSUKOSHI×東京藝術大学 夏の芸術祭 (日本橋三越本店)
第23回創画会 東京研究会 夏の会(ギャラリー青羅)
第45回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選作品展「MC FOREST」(三菱商事ビル)
2020年
レスポワール展個展(銀座スルガ台画廊)
東京藝術大学大学院美術研究科博士審査展
2023年
「絵画の筑波賞」展 2023
Will+s展2023
第50回創画展 入選(東京都美術館)(19’21’22’23’)
日本画第一研究室作品発表展(東京藝術大学陳列館、正木記念館)(16’17’18’19’21’22’23’)
2024年
第50回東京春季創画展 入選(19’21’22’23’)
<過去の作品>
「杜の径」2021年、紙本彩色(岩絵具、水干、墨、胡粉、土佐麻紙、パネル)
「私が都市の杜を使って描き出そうとしているのは、⼀本⼀本の⽊というよりも、空や地⾯などの”場“である。⽊や構造物のシルエットによって現れ出る空や地⾯の形、空気、重⼒など。物と物との間に様々な情報を込めることが、⾃⾝の制作衝動になっている。」(博士論文「囲いの森 : 有機の形と色」2021年より)
「出現」2018年、紙本彩色(岩絵具、水干、墨、胡粉、土佐麻紙、パネル)
「出現」というタイトルは、画面中央に突如現れる噴水を表しています。修了制作です。