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EXHIBITIONS
吉野はるか個展
「センシティブ デブリ」

<展示期間>
2024年4月23日(火) – 2024年5月19日 (日)
開場時間: 火・水・木・金・土・日 11:00 – 19:00 (最終入場18:45)
*4/29(月祝)、5/6(月祝)はオープン、4/30(火)、5/7(火)は振替休廊

<展示概要>
オープニング企画として、吉野はるかの初の個展「センシティブ デブリ」を開催します。吉野はるかは、旅先で訪れた国や地域の歴史や神話、伝承と自身の体験を重ね、異なった素材やメディアを詩的に組み合わせながら、叙情的なインスタレーションを制作しています。デブリとは、フランス語で瓦礫を意味します。本展では、ガラスを素材とした最新作や会期中作家によって更新される写真作品を含む5点を展示いたします。

<アーティストステートメント>
デブリは時と共に葬り去られ、出来事や記憶が内包される。
巨大なデブリの山の上にわたしたちの生活はある。
「センシティブ デブリ」は感情的な部分に焦点をあてた作品群である。
神経質で、移ろいやすく、脆弱なものが表わされ、それらとの接触を受け入れる。
デブリは収まる器を探すが最終的な目的地はない。
私は、そのままどこまでも旅を続けていく様子を想像し、すぐに壊れてしまうような不安定なものが感情と共にある状態を描こうとしている。

<プロフィール>

吉野はるか(よしの はるか)
2022年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了
ウェブサイト:https://harukayosino.wixsite.com/hlky

<主な展示>
2016年
シーサイドプールサイド(稲毛海浜公園プール、千葉)
2017年
ART IN TRAIL (ソンクラー、タイ)
2019年
Textile Wind (入間市博物館、埼玉)
2020年
Trip in ‘oumuamua (東京藝術大学、東京)
2022年
warada(銀河101、東京)
2023年
Les coordonnées : points organiques (国際大学都市レバノン館、パリ)
ドローイング展(ラッキーカレー、東京)

<過去の作品>
《グッドラックデブリーズ》2021、ミクストメディア
《グッドラックデブリーズ》は、旅をするフリスビーやそこで出会うものたちをスペースデブリにたとえ、宇宙を周回し旅を続けるものたちへエールを送る意味が込められています。グリーンランドで雪の塊が宙に浮かぶ映像作品や、旅の途中で描いた絵、ガラスでできた彫刻など、一見連続性のないものから成り立つインスタレーションは、自身が訪れた場所の記録、出会った人々、風景を再構築しながら、新たな物語を描きます。

《etude for debris #1,2,3》 2021年、映像(10分), 写真フィルム , ガラス, 石, 絵, 光
「デブリと実存のシグナル」という文章を元に自身のデブリに関わりのある作品を集めて配置した作品の一つ、マールと光のガラスの枝を再制作したもの。

《マールと光》 2020年、ミクストメディア
三宅島の火山ガスによって枯木になった木を見たことをきっかけに、透明なガラスの枝を作る。枝は光に向かい、影に向かって光を通す。
写真は火山活動によって作られたマールという火口に立ち入る瞬間である。

《オウムアムアトリップ》 2018年、ミクストメディア
ハワイでの出来事をシルクスクリーンで布にイメージを刷り、島と海辺(結婚式)のインスタレーションの中で、ボルケーノの山の一部と、アロハシャツ、タオルを制作。オウムアムアとは、ハワイ語で最初の使者という意味で、ハワイで観測された隕石の名前である。一瞬だけ交錯した小旅行の記録。