<展示期間>
2025年11月4日(火)- 12月7日(日)
開場時間:11:00−19:00(最終入場18:45)
休場日:月曜日
<展示概要>
中島伽耶子の個展「bathroom songs」を、2025年11月4日(火)から12月7日(日)まで開催いたします。
中島伽耶子は、コミュニケーションの非対称性やズレをテーマに、物事を隔てる「壁」をモチーフに制作を続けています。作品には積極的に変化を取り入れ、空間と作品が一体となるようなインスタレーションを展開しています。
本展は、トランスジェンダー差別について問いかけるプロジェクト「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」の関連企画です。多くの人が行き交う、交番跡地をリノベーションして生まれたCREATIVE HUB UENO “es” では、ゆっくりと光を見つめ、一息つけるような空間を創出します。
<展示作品>

「bathroom songs」 2025|インスタレーション|木材・アクリル樹脂|H4940×W5270mm
©We are talking through the yellow wall(2023)中島伽耶子
撮影:大倉英揮 本展出品作ではありません
<推薦者コメント>
世界の其処此処に築かれた物理的な壁も、私たちの間を隔てる見えない壁も、「壁」が確実に増え続けていることを思い知らされるこの時代に、中島伽耶子のつくる壁は、分かり合えない痛みと、それでも分かり合おうとする意志を同時に示している。それは、今、私たちに必要な他者への想像力を揺り動かしてくれるだろう。
東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 准教授 西原珉
<プロフィール>

©中島伽耶子
中島伽耶子 / Kayako Nakashima
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。
1990年京都生まれ。2020年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。主な展覧会に「あ、共感とかじゃなくて。」東京都現代美術館(2023)、第15回Shiseido art egg 中島伽耶子展「Hedgehogs」(2021)、「奥能登国際芸術祭2020+」(2021)など。
主な展示歴
2023 「When we talk about us, 」秋田市文化創造館(秋田)
2023 「TOKYO BIENNALE 2023」(東京)
2023 「あ、共感とかじゃなくて。」東京都現代美術館 (東京)
2023 「#SP_RING_2023」 秋田公立美術大学大学ギャラリーももさだ(秋田)
2022 「信使」-Messengers: TAV & TOKAS 15th Anniversary Commemorative Exhibition(台北、台湾)
2022 「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」
秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(秋田)
2021 第15回Shiseido art egg 中島伽耶子展「Hedgehogs」(東京)
2021 「Talk to the wall」Gallery16(京都)
2021 「奥能登国際芸術祭2020+」(石川)
2019 「FREMANTLE BIENNALE 2019」(パース、オーストラリア)
2019 「気配と存在」A-Lab(兵庫)
2019 「Fault line art festival」(花蓮、台湾)
<過去の作品>

「We are talking through the yellow wall」 2023|5200×12300mm
©We are talking through the yellow wall(2023)中島伽耶子
撮影:大倉英揮

「Hedgehogs」 2021|サイズ可変
©Hedgehogs(2021)Nakashima Kayako

「あかるい家」 2021|空き家一軒分
©あかるい家(2021)Nakashima Kayako
撮影:Sakika matsuda